【脊柱管狭窄症】痛みの少ない歩き方とは?痛みを和らげるポイント

脊柱管狭窄症は、歩行障害が出るほどのしびれや痛みが伴うこともあり、多くの方が悩んでいるのではないでしょうか。脊柱管狭窄症になってしまうと、歩き方に大きく影響を及ぼすため、早めの対処が肝心です。

この記事では、脊柱管狭窄症を発症したときの歩き方や、対処法・原因などを詳しくご紹介します。

脊柱管狭窄症でも痛みが気にならない歩き方は?

脊柱管狭窄症とは、加齢や衝撃などによって背骨が変形することで、脊髄や神経が圧迫されて発症する疾患です。狭窄した部位によって、手や下肢にしびれや痛みなどが出るほか、麻痺(まひ)が起こって歩けなくなったり、排泄がうまくできなくなったりすることもあります。

症状は休んだり腰を前にかがんで歩くと良くなるといった特徴があり、こういった症状を間欠性跛行といいます。脊柱管狭窄症でも痛みが気にならない歩き方についていくつか紹介を行っていきます。 

腰が反らないようにして歩く

脊柱管狭窄症で痛みが気にならない歩き方の一つに、「腰が反らないようにして歩く」方法があります。この歩き方のポイントは、腰を反らせずに自然な姿勢を保つことです。

腰を反らせると、脊柱管が狭窄する部分に更なる圧力がかかり、痛みを引き起こしやすくなります。そのため、歩行時には腰が反らないよう、常に自分の姿勢を意識することが重要です。

具体的な歩き方は以下の通りです。

  1. まず、立つ際に両足の距離を肩幅に保つ
  2. 次に、腰を反らすことなく背筋を伸ばす
  3. 歩く際は脚を大きく振るのではなく、小刻みに踏み出す

このように、腰を反らせずに自然な姿勢で歩くことで脊柱管狭窄症の痛みを和らげることが可能です。

身体を支える道具を使って歩く

脊柱管狭窄症の症状が進行すると、歩行が困難になることがあります。そのような場合には体を支える道具を使うことで、痛みを軽減し、確実な歩行を助けることができます。

  • 杖(ステッキ):使い方さえ覚えてしまえば、とても便利な道具です。右足を踏み出す際には左手の杖を地面につけ、体重を分散させます。
  • ウォーキングポール:ハイキングなどで使われる長めの杖で、両手で使います。両手を使うことで全身を使った歩行が可能になり、負担を軽減できます。
  • シートステッキ:座ることができる杖で、休憩時に利用します。疲れたときには座って一息つくことができます。

これらの道具を活用することで、歩行時の脊柱管への負担を軽減し、脊柱管狭窄症の痛みを和らげることが可能です。ただし、使い方が誤っていると逆に負担が増えてしまうので、専門家に指導を受けることをおすすめします。

腰をひねらないように歩く

脊柱管狭窄症で歩行をする際、「腰をひねらないように歩く」ことが必要です。これは、腰部の回転運動が痛みを引き起こす可能性があるためです。

通常、人間の歩行は左右の腕と足の対称的な動きによって、自然と腰がひねられる動作が生じます。しかし、この動きが痛みを誘発する場合、以下のような工夫をすることが有効です。

  • 腰の回転を抑える:肩と腕の動きを抑え、腕は前後にスウィングさせず、体幹は一直線に保つようにします。
  • 足の運び方を工夫する:歩く速度を落とし、足を大きく開くことなく、前方へスムーズに送り出します。

これらの工夫により、腰痛を抑えつつ、脊柱管狭窄症でも痛みが気にならない歩き方を身につけることができます。

 

脊柱管狭窄症が歩行に及ぼす影響

脊柱管狭窄症は、腰部の脊柱管が狭くなることで神経が圧迫され、激しい痛みが生じる病状です。この病状は歩行にも大きな影響を及ぼします。

特に、長時間の立ち歩きや歩行により、神経がさらに圧迫されるため、腰から下の部分に痛みが増す可能性があります。また、歩行時の姿勢や歩き方によっても痛みが変わるため、脊柱管狭窄症に対する適切な歩行法を理解することは重要となります。

さらに、脊柱管狭窄症の進行により、歩行距離が限定されたり、歩行速度が低下したりすることもあります。これらの症状は日常生活にも影響を及ぼすため、早期の対策と治療が求められます。

脊柱管狭窄症の原因については以下のページで詳しく解説しています。

https://sapporo-manipulative.com/column/860/

ウォーキングをすると腰痛は治る?

ウォーキングは脊柱管狭窄症の改善にとても役立ちます。

なぜなら、脊柱管狭窄症を改善するために、凝り固まった筋肉を緩めて、腰回りの血行を良くすることが重要だからです。有酸素運動の一つであるウォーキングは、腰の筋肉をほぐして血液循環を良くする効果が期待できます。

どの程度のウォーキングが有効?

ウォーキングは脊柱管狭窄症にとって有効な運動法であるとされています。しかし、その効果を最大限に引き出すには、適切な量と頻度が必要です。

一日のウォーキングの目安は、「20~30分」程度とされています。ゆっくりとしたペースで、無理なく歩くことが大切です。また、週に「3~5日」の頻度で行うことが推奨されます。

ただし、この量や頻度はあくまで一例であり、自分の体調や症状に合わせて調整していくことが重要です。無理をせず、自分のペースで歩行を続けましょう。また、ウォーキングをはじめる際は、必ず医師や専門家に相談してからにしましょう。

やってはいけない歩き方は?

脊柱管狭窄症の方が注意すべき「やってはいけない歩き方」をご紹介します。

  • 腰を反らせて歩く:腰を反らせることで脊柱管が圧迫され、痛みが増す可能性があります。
  • 猫背で歩く:猫背になると背骨の負担が増大し、症状が悪化する可能性があります。
  • 一方向ばかりへの転向:常に同じ方向に体をひねる積極的な動作は、脊柱管への負担を増加させ、痛みを引き起こすことがあります。

また、長時間同じ姿勢で立っていたり、重い物を持つことも避けた方がよいでしょう。無理な動きは脊柱管にプレッシャーをかけ、症状を悪化させる可能性があります。歩く際は体の負担を分散させ、極力腰への負荷を減らすことが重要です。 

脊柱管狭窄症の痛みを緩和する予防方法

脊柱管狭窄症にならないためには、背中や腰などに負担をかけないことや、柔軟性を保つことなどが大切です。

まずは、日常生活で行う動作などから意識してみましょう。

以下の項目で、脊柱管狭窄症の痛みを予防する具体的な方法を3つ紹介します。

脊柱管にかかる負担を分散させる

脊柱管狭窄症の痛みを緩和するためには、脊柱管にかかる負担を分散させることが非常に重要です。この方法として具体的には、体重の一部を腰や背中だけに集中させないようにすることが挙げられます。例えば、歩行時には杖やウォーキングポールを活用することで、重心を分散させることが可能です。

また、日常生活での姿勢も重要なポイントとなります。長時間の立ち作業や座りっぱなしは避け、定期的に体勢を変えることで、脊柱管への負担を均一に分散させていきましょう。

特に気をつけたいのは、物を持ち上げるときの動作です。

下に置いた物を持ち上げるときに、膝を曲げずに腰だけを曲げて持とうとすると、腰への負担が大きくなります。なるべく腰の位置を低くするようにして、膝と股関節を曲げて腰を落としてから物を持ち上げるようにするとよいでしょう。

また、デスクワークや車の運転などで長時間同じ姿勢を取り続けることも、腰に負担がかかります。ときどき立ち上がって歩いたり、休憩を取ったりするとよいでしょう。

背骨を全体的に動かす

脊柱管狭窄症の予防には、背骨や背骨を支える筋肉の柔軟性を保つことがとても大切です。

上を向いたり下を向いたりしたときに、首(頸部)だけが動いている人は背中が固くなってしまっているため、頸部脊柱管狭窄症を発症する恐れがあります。

背骨を柔軟にして首への負担も軽くするには、背中も一緒に動かすようにしましょう。

ただし、背中を反らせる動作は脊柱管を狭くするので、上を向くときは軽く胸を張る程度に動かすようにしましょう。上や下を向くときだけでなく、振り向く動作も同様となります。 

股関節や肩周りも意識的に動かす

背骨の動きを意識すると同時に、股関節や肩周りも動かすようにするとより効果的です。

背骨はS字にカーブした状態にあることで安定し、負担が少なくなります。

S字カーブを保つには、背骨を支えるお腹や背中、お尻、足などの筋力・柔軟性を高めることがとても重要です。

動作をするときには、背骨に近い股関節や肩甲骨なども意識して動かすことで背骨を支える筋肉が硬くなることを防ぐことができます。

 

脊柱管狭窄症は運動療法を取り入れた整体院での予防・治療が有効

脊柱管狭窄症の予防・治療で中心となるのは運動療法です。脊柱管狭窄症の運動療法は、整体院で受けることができます。

脊柱管狭窄症の症状改善には、硬くなった筋肉を柔らかくしたり筋力をつけたりすることが大切なため、日常的・継続的に運動療法を取り入れていくことで、効率よく整体院で治療ができるでしょう。 

整体院では運動療法で痛みを緩和

整体院では、脊柱管狭窄症の痛みを和らげるための運動療法を取り入れています。運動療法は、正しい姿勢で行うことを重視し、脊柱の負担を軽減しながら筋力を強化していきます。主に、ゆっくりとした動きから始め、患者の状態に応じて徐々に負荷を増やしていく方法が一般的です。

例えば、以下のようなエクササイズがあります。

  • 「腹式呼吸」:深呼吸を行い、体全体のリラクゼーションを促します。
  • 「キャット&カウエクササイズ」:腰の曲げ伸ばしを行い、背中の筋肉を鍛えます。
  • 「鳩のポーズ」:下半身の筋肉を伸ばし、脊柱の柔軟性を高めます。

これらの運動は、脊柱周囲の筋肉を強化し、血液循環を改善することで痛みを緩和します。また、専門家による指導の下で行うことで、無理なく効果的にエクササイズを行うことができます。

 

自宅でできる無理のない運動方法を提供

整体院では来院時に施術を行うほか、自宅でも簡単にできる運動方法を紹介しています。

運動療法を自宅でも行えるようになれば、日常的に継続していくことが可能になり、脊柱管狭窄症の予防や悪化防止が期待できるでしょう。

また、急に痛みが出たときや、なかなか来院できないときなどでも、運動療法による症状の緩和方法を知っていると、焦らずに処置ができるようになります。 

 

脊柱管狭窄症の治療なら整体院札佳へ

整体院札佳では、ほかにはない原因発見能力、治療技術、卓越したコミュニケーション能力から北海道を中心とした腰痛患者に絶大な支持を得ています。

脊柱管狭窄症の予防や悪化防止には運動療法が有効ですが、まずは自分の症状や原因を把握し、それに合わせた方法で行うことも大切です。

整体院札佳では、患者様一人ひとりの悩みや症状に丁寧に向き合い、根本的な原因からの解決を図っていきます。

施術と併せて自宅でできる運動療法もご案内しますので、脊柱管狭窄症に不安を抱えている方はぜひご相談ください。

当院の詳細は以下のホームページをご覧ください。

札幌で腰痛改善なら整体院札佳

 

事前に丁寧なカウンセリングをし、根本的な原因を探ります

整体院札佳では、事前に行うカウンセリングにじっくり時間をかけてから施術いたします。

理学療法士の国家資格を持つ院長(菅原慎平)は、どんな悩みや症状にも向き合う痛み改善のスペシャリストです。

同じ脊柱管狭窄症の患者様でも、原因や症状は人それぞれ違うため、カウンセリングを通して根本的な原因を探り、治療方針を決めます。

お悩みや聞きたいことなど、納得のいくまでお話しください。

 

自宅でできる個人に合った運動療法をお伝えします

整体院札佳での施術は、個人の症状に合わせて組み立てられた完全オーダーメイドです。

来院時に行う施術のほかに、自宅で気軽にできる運動療法についても、一人ひとりに合わせてご案内いたします。

痛みを一時的に軽減するのではなく、根本から解決するためには、継続的に運動療法を行うことがとても重要です。 

 

まとめ

脊柱管狭窄症の予防には、背中や腰に負担をかけないことや、筋肉を柔軟に保つことなどがとても大切です。

日常生活で行う動作では、背骨や背骨周りの関節を動かすことを意識して、筋肉が硬くなるのを防ぐようにするとよいでしょう。

また、脊柱管を広げるストレッチ、症状が悪化しない程度の運動、腹筋を鍛えるなどの運動療法も非常に効果的です。

整体院札佳では、一人ひとりの症状に合わせたオーダーメイドで施術を組み立て、自宅で気軽にできる運動療法も提案しています。

事前に丁寧なカウンセリングを行い、患者様のお悩みや症状に向き合って根本的な治療を実現し続けています。脊柱管狭窄症を予防したい、悪化させたくないとお考えの方は、ぜひ整体院札佳へご相談ください。

 

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